クライアントの女性は結婚15年目の専業主婦でした。対象者である夫は建設会社に勤務しており、小学生の子どもが1人、仕事でも家庭でもこれまで特に大きなトラブルもなく穏やかな生活を送っていました。ところが半年程前から、クライアントから見て対象者の微妙な変化の様子が目に止まりはじめました。クライアントが最初に思ったことは、対象者が急に身なりに気を使うようになったことだそうです。休日も“会社の知り合いと出かける”と言ったり、“お施主様と打ち合わせがある”と言って昼夜問わず外出することが増えました。スマートフォンは常にロックされており、食卓でも意識してなのか画面を下向きに置くようになりました。ラインがきても、クライアントの前で確認することがなくなり、以前は一緒に見ていたテレビも「疲れてる」と言って自室にこもることが多くなりました。不安に駆られたクライアントは、友人のご紹介で当探偵事務所を訪ねられました。
まず調査依頼内容は「対象者の浮気の有無と、相手の特定。相手が存在したら、関係者の住所や会社の特定」でした。まずクライアントから入念に対象者の行動パターンのヒアリングを行いました。通常の出勤時間と帰宅時間。会社の所在地や出社経路、現在の工事施工場所。休日の外出予定、わかる範囲のクレジットカードや交通系ICカードの利用履歴等です。
ヒアリングの折、クライアントが対象者が最近は毎週木曜は残業と言って帰宅が遅くなることを思い出しました。加えて、第2日曜日だけは必ず理由を付けて1人で外出するという不自然な行動もありました。調査チームはいただいた情報を元に、ピンポイントで尾行・張り込みを実施する計画を立てました。クライアントにはいつも通り日記を付けていただくことをお願いし調査を開始しました。
調査の1回目は対象者がいつも残業だと話す平日の木曜日、午後5時からスタートしました。調査員は2名体制で対象者の勤務先が目視できる路肩にて待機しました。定時を過ぎた午後6時半頃に対象者が会社を出てきました。車で向かった先は家とは反対方向の広い駐車場がある人気のない市民病院でした。そこには白いハイブリッド車が停まっており、横付けした対象者の車の助手席に女性が乗り込んだ後、車が発進しました。
午後7時15分、車はとあるイタリアンレストランの駐車場に停車しました。対象者の助手席から降りたのは30代半ばほどと見られるカジュアルな服装の女性でした。2人は自然に笑い合い、手をつなぎ店内に入りました。1時間後、腕を組みながら飲食店から出てきた2人は再び車に乗りラブホテル街へ向かいました。
当社のスタッフは写真を複数枚撮影。ラブホテルに入る瞬間、そして日付が変わるような時間帯に一緒に乗車して出てくる姿を確認した後に初日の調査を終了しました。この時点で、浮気の可能性はアウトと判断されました。
調査2回目は対象者の第2日曜日の行動調査を行いました。対象者は「会社のゴルフで夕食もいらない。」と言い残し午前10時に自宅を出ました。しかし当社スタッフの追跡によると、彼はゴルフ場とは反対方向へ向かい、郊外のショッピングモールに到着しました。そこで例の関係者と合流し、2人でショッピングを楽しんでいる姿が確認されました。
午後からは昼食を共にとりドライブ。その後、先日入ったラブホテルにチェックインしました。当社スタッフはホテル周辺に張り込みを行い、チェックインとチェックアウトの映像を確保しました。
その後、関係者の身元を調査したところ対象者の職場のパート従業員(34歳)であることが判明しました。
今回の調査では、2人が複数回にわたりホテルに宿泊している証拠写真。レストランや買い物デートの記録。関係者の勤務先・住所・SNS情報などがすべて揃った時点で契約時間終了となりました。
当事務所はこれらを調査報告書として調査終了後にクライアントに書面にて提出しました。報告書には、証拠写真、時系列の行動記録、関係推定の根拠が詳細にまとめてあります。
クライアントは衝撃を受けながらもようやく真実がわかったと話されました。当事務所が紹介した弁護士を通じて離婚を前提とした話し合いを進め、報告書は不貞行為の証拠として提出されました。結果、対象者は慰謝料の支払いと親権放棄に同意し、クライアントは新たな生活を始めることとなりました。
浮気調査において当事務所が強調したいのは「証拠の正確さ」と「法的リスクの回避」です。無断でスマートフォンを覗いたり、位置情報アプリを仕込む行為は違法になる可能性があります。探偵はあくまで合法的な手段(尾行・張り込み・聞き込み)で情報を収集し、裁判でも通用する証拠を整えるのです。最終的には、疑いの解消も真実の証明も、クライアント自身の人生を取り戻すための行為であるということです。探偵の仕事とは感情的な復讐ではなく、冷静に事実を積み上げることにあります。その積み重ねが誰かの再出発を支える確かな一歩となることを信じ、われわれは日々調査に取り組んでいま
まず調査依頼内容は「対象者の浮気の有無と、相手の特定。相手が存在したら、関係者の住所や会社の特定」でした。まずクライアントから入念に対象者の行動パターンのヒアリングを行いました。通常の出勤時間と帰宅時間。会社の所在地や出社経路、現在の工事施工場所。休日の外出予定、わかる範囲のクレジットカードや交通系ICカードの利用履歴等です。
ヒアリングの折、クライアントが対象者が最近は毎週木曜は残業と言って帰宅が遅くなることを思い出しました。加えて、第2日曜日だけは必ず理由を付けて1人で外出するという不自然な行動もありました。調査チームはいただいた情報を元に、ピンポイントで尾行・張り込みを実施する計画を立てました。クライアントにはいつも通り日記を付けていただくことをお願いし調査を開始しました。
調査の1回目は対象者がいつも残業だと話す平日の木曜日、午後5時からスタートしました。調査員は2名体制で対象者の勤務先が目視できる路肩にて待機しました。定時を過ぎた午後6時半頃に対象者が会社を出てきました。車で向かった先は家とは反対方向の広い駐車場がある人気のない市民病院でした。そこには白いハイブリッド車が停まっており、横付けした対象者の車の助手席に女性が乗り込んだ後、車が発進しました。
午後7時15分、車はとあるイタリアンレストランの駐車場に停車しました。対象者の助手席から降りたのは30代半ばほどと見られるカジュアルな服装の女性でした。2人は自然に笑い合い、手をつなぎ店内に入りました。1時間後、腕を組みながら飲食店から出てきた2人は再び車に乗りラブホテル街へ向かいました。
当社のスタッフは写真を複数枚撮影。ラブホテルに入る瞬間、そして日付が変わるような時間帯に一緒に乗車して出てくる姿を確認した後に初日の調査を終了しました。この時点で、浮気の可能性はアウトと判断されました。
調査2回目は対象者の第2日曜日の行動調査を行いました。対象者は「会社のゴルフで夕食もいらない。」と言い残し午前10時に自宅を出ました。しかし当社スタッフの追跡によると、彼はゴルフ場とは反対方向へ向かい、郊外のショッピングモールに到着しました。そこで例の関係者と合流し、2人でショッピングを楽しんでいる姿が確認されました。
午後からは昼食を共にとりドライブ。その後、先日入ったラブホテルにチェックインしました。当社スタッフはホテル周辺に張り込みを行い、チェックインとチェックアウトの映像を確保しました。
その後、関係者の身元を調査したところ対象者の職場のパート従業員(34歳)であることが判明しました。
今回の調査では、2人が複数回にわたりホテルに宿泊している証拠写真。レストランや買い物デートの記録。関係者の勤務先・住所・SNS情報などがすべて揃った時点で契約時間終了となりました。
当事務所はこれらを調査報告書として調査終了後にクライアントに書面にて提出しました。報告書には、証拠写真、時系列の行動記録、関係推定の根拠が詳細にまとめてあります。
クライアントは衝撃を受けながらもようやく真実がわかったと話されました。当事務所が紹介した弁護士を通じて離婚を前提とした話し合いを進め、報告書は不貞行為の証拠として提出されました。結果、対象者は慰謝料の支払いと親権放棄に同意し、クライアントは新たな生活を始めることとなりました。
浮気調査において当事務所が強調したいのは「証拠の正確さ」と「法的リスクの回避」です。無断でスマートフォンを覗いたり、位置情報アプリを仕込む行為は違法になる可能性があります。探偵はあくまで合法的な手段(尾行・張り込み・聞き込み)で情報を収集し、裁判でも通用する証拠を整えるのです。最終的には、疑いの解消も真実の証明も、クライアント自身の人生を取り戻すための行為であるということです。探偵の仕事とは感情的な復讐ではなく、冷静に事実を積み上げることにあります。その積み重ねが誰かの再出発を支える確かな一歩となることを信じ、われわれは日々調査に取り組んでいます。

